Dear Father of Heaven 〜音楽好きなあなたへ〜

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今も元気で、爪研ぎしてるよ。



絵が得意だったけど、音楽も好きだっね!

 「日本のルノアールになるんだ。」と言って、頚椎損傷の後遺症で不自由となった利き腕ででも、懸命に絵を描いていた姿を思い出しては会いたくなります。今では使われなくなった主人のいない古いアトリエですが、あなたが利用していたままに保存してありますよ。時々覗いては、まだいるんじゃないかという錯覚で幻影を見る気になる時があります。あなたの描いた数々の油絵は、今も大事に保管してありますよ。自分が毎日練習するシンセドラム部屋にもいっぱい飾ってあるので、いつも近くで笑っている気がします。そんなあなたは、音楽も大好きだったね。それも、歳の割には演歌だけではなく、ロックだろうがなんだろうが、自分の気に入った曲は、「それいいな。」と言っては、歌えるものは、自宅のカラオケ設備で一緒に練習したよね。イエモンのJAMなどは、歌詞もメロディもグッとくると、難しい曲なのに声枯れするくらいに何度も歌ったね。中でも、スピッツのロビンソンはお気に入りだったね。

スピッツは結成以来30年以上も同じメンバーなんだぜ!

 自分も20代にバンマスとしてロックバンド組んでいて数年間活動していたけど、その後アマチュアであっても音楽志向の違いとか、女性メンバーを巡ってのトラブルとか、諸々のことで存続できないという結論で解散した経験があるので、プロとアマの違いはあるとしても、同じメンバーで何十年も続けて来られること自体に、敬意を払うというか、感服するよ自分は。そんな中で、待望の大ヒットとなったのがロビンソンだよ。メンバーはもちろんのこと、故郷の親族や友人も含め関係者一同嬉しかっただろうね。それから、多分紆余曲折を経ながらも、現在までこうやって同様の活動をしているのだから、頭が下がることだと思うよ。継続は力なりという諺があるけど、その継続の裏には、当人達の並々ならない努力があると思うよ。ボーカル&ギターの草野さんなど、ねちこいファンから色々と強烈な嫌がらせを受けてたみたいだしね。「努力は買ってでもしろ。」って言ってたけど、継続に伴う努力は、必ず報われるのかもしれないね。努力の足りない自分には耳が痛い言葉だけどね。

反面で違うんじゃないかとも思う時があるけどね。

 「(買ってでもした)努力が必ず報われる(とは限らない)。」とは思えないことが、この世の中にはホント溢れていると感じるしね。挙げたら切りがない事柄の中で、自分が今心痛めている事のひとつに、ミャンマーの国内紛争があるけど、あの軍によるクーデター下で、軍政に反対する民衆が、戦車や機関銃といった圧倒的な軍事力に対して、数ヶ月に亘りプラカードを持って素手で立ち向かう姿を目にすると、「どうしたって勝てないだろう、本当に彼らに明日はあるのか?」という気になってしまう。これなど、いくら努力しても到底力及ばない、決して報われる事のない事態なのではないかと感じてしまうよ。誰に対しても愛情注ぐ平和主義者だったあなたはどう思いますか。自分は、彼らのために少しでも何かできることはないのだろうかと、この平和に慣れきってしまっているとも思える日本にいて、無力ながらも日々考えていますよ。でも、この小心者の自分には、せめてもツイッターで、彼らの行動に支援のメッセージを書き添えるぐらいしか、考えられません。こんなんでも少しは役に立つんだんべか?何か良い答えがあったら、自分の夢枕にでも立って教えてね。それじゃ、最後に、あなたの愛した家猫のミケの写真を載せておくね。